SPI試験と玉手箱の違い
- SPI
同じWebテストでありながら、全く形式の異なるSPIと玉手箱の違いを紹介したいと思います。
目次
■運営会社の違い
■玉手箱の特徴
■玉手箱の問題概要
■玉手箱はSPI程の対策は不要
運営会社の違い
SPIはテストセンター形式、Webテスト方式、筆記形式があるリクルート社の適性検査です。玉手箱は日本SHL社の適性検査の一種です。どちらも新卒採用で頻繁に用いられる適性検査となっています。そのため、どちらも対策本等が豊富に出ており、対策が可能です。SPIは、問題形式が多いですがパターン化しており、解法を身に着けていれば簡単に解ける問題ばかりです。対策の効果が出やすいと言えます。遭遇頻度も高く、対策の効果も出やすいため、最優先で対策すべき適性検査となっています。玉手箱も同じく遭遇頻度も高いですが、SPIよりは対策の効果がでにくい適性検査となっています。なぜならばひたすら同じ問題形式でパターン対策が難しいからです。しかし頻出の適性検査になるため、SPI同様に対策する意味は大きいです。
玉手箱の特徴
玉手箱は言語、計数がそれぞれ3種類、英語はあれば2種類の問題形式の組み合わせによって出題されます。企業によって出題される組み合わせは異なりますが、最大で18パターンしかないことになります。実際にはそんなに多くないですが。また、SPIのテストセンター同様に玉手箱にも会場受験型のC-GABというものがあります。会場受験型のものもSPIのテストセンター同様に増えているので覚えておいてください。
以下に玉手箱の計数と言語の問題形式をまとめました。時間から大体形式がわかります。英語はふたを開いてみないと形式がわからないため省略します。
科目 |
テスト |
時間(分) |
計数 |
四則演算 |
9 |
図表の読み取り |
15(35) |
|
表の空欄推測 |
20(35) |
|
言語 |
GAB形式 |
15(25) |
IMAGES形式 |
10 |
|
趣旨把握 |
12 |
玉手箱の問題概要
上記の表にある玉手箱の問題形式の概要を紹介します。SPIとは大きく異なるので玉手箱を見たことがない人は確認してみてください。問題例であればすぐに検索できると思います。
計数
四則演算・・・問題は単純ですが、非常に短い時間の中で大量の計算をします。暗算が得意でない限り電卓必須です。
図表の読み取り・・・図や表を見ながら設問に答える問題です。難しくはありませんが、冷静に判断する必要があります。
表の空欄の予測・・・空欄がある表が与えられ、その空欄に入る数字を予測するものです。一見図表の読み取りと似ていますが、大違いで、こちらの方が難しいです。係数の中では一番難しいでしょう。ひらめきのようなものが大切になりますが、一種パターン化されているものなどあるので、慣れが肝心です。
言語
GAB形式・・・文章を読み、設問の内容が論理的に正しいか判断するものです。読む前から持っている先入観に囚われないようにしましょう。意外にも判断できないという選択肢を多用することになります。
IMAGES形式・・・文章を読み、設問の内容が趣旨かどうか判断するものです。一番訴えたいこと、書かれているが一番訴えたいことではない、関係ないという三つの選択肢から選びます。
趣旨把握・・・文章を読み、最適な趣旨を選択肢から選びます。IMAGESの趣旨特化版です。意外と下二つの方が簡単で、GABの方が迷うことが多いと思います。いずれも冷静に読めばわかるはずですが、SPIと同様に時間との勝負となります。
SPI程の対策は不要
上記を見てもらえばわかるように、玉手箱ではSPIのように解法や語彙を覚えていれば溶ける問題はありません。そのため、対策の効果が出にくいです。ただひたすら同じ問題が出題されるため、慣れておいた方が良いでしょう。対策が必要かどうかと言われれば必要ですが、こだわり過ぎないようにしましょう。