就活ESの書き方
企業の説明会参加を終えたら、次に求められるのがエントリーシート(es)の提出です。
esの書き方でおさえておくべき基本について見ていきましょう。
目次
基本情報はルールを徹底的に守る
内容に一貫性を持たせる
esが面接での基礎資料になる
esは企業とあなたの最初の接点
基本情報はルールを徹底的に守る
就活におけるesの最初のページは、まず間違いなく氏名や住所、学歴などを書く基本情報欄になっています。ここには、何を書くか頭をひねらせる必要はありませんが、記入するうえでのルールを必ず守るようにしましょう。会社は(少なくとも表向きは)法律や社内規則などのルールに基づいて活動していますので、基本的なルールが守れない学生に対しては、良い印象を持ちません。
ただ残念ながら、その書き方のルールはエントリーシートそのものには書いていません。さらに言えば、おそらくこれまで学校で教わったこともないはずです。そんなルールを守れだなんて、理不尽極まりないですが、言っても仕方がないことなのであきらめて自分でルールを勉強しましょう。一例としては次のようなものがあります。
・もちろん丁寧に書く(大前提ですよね)
・誤字脱字はNG、修正液も使用しない(=書き損じたらゼロからやり直し)
・書類全体で西暦・年号表記を統一する
・住所は都道府県から書き、「港区1丁目2番」を「港区1-2」のように省略しない
・「ふりがな」にはひらがなで、「フリガナ」ではカタカナで記入する
・捺印にシャチハタを使わない
・学校名を省略しない(高校ではなく高等学校と書くなど)
その他にも細かいルールがあったり、業界別の特徴があったりします。
ネットの力を駆使し、「就活 es 書き方」「業界名 es 注意」などでいくつかのサイトを検索して、しっかり確認しておきましょう。
内容に一貫性を持たせる
基本情報欄が終わると、いよいよesのメインパートを記入することになります。就活生にとって一番の頭の悩ませどころです。
メインパートは、各企業によって記入する内容が異なってきますが、比較的どの企業にも共通する内容として以下のものがあります。
・志望動機
・自己PR
・学生時代頑張ったこと
・長所/短所
どれも面接での王道質問ですが、既にesの時点で記入する必要があるのです。
これらのメインパート全体を通しての注意事項として、「内容に一貫性を持たせる」ということを見失わないようにしましょう。
多くの就活生が、個別のエピソードはしっかり練っているにもかかわらず、「粘り強く何かを解決に導いた」エピソードがあるのに、長所に「積極性」を挙げてしまうような、全体を通すとチグハグなケースがよく見られます。
どの内容もすべてあなた自身のことですので、質問によって軸がぶれることのないよう全体を通して見直しすることを忘れないでください。
esが面接での基礎資料になる
esを提出すると、多くの企業ではそれを基に書類選考が行われます。中にはesを提出してくれた就活生とは全員面接するというスタンスの会社もあるようですが、逆に書類の段階で8割以上を落とす会社もあるようです。(特に知名度のある大手BtoC企業は応募数が多く、書類選考通過率が悪い傾向にあります)
では、仮に書類選考をパスできた場合、esの役目はそこで終了なのでしょうか?
残念ながら、決してそんなことはありません。次に待ち構える面接において、そのesが基礎資料になるのです。
面接官はあなたと面接をする前に、提出されたesに目を通し、次に来るのがどんな就活生かをある程度頭に入れています。さらに、あなたとの面接中、手元にはesが準備され、それと照らし合わせながら質疑応答が行われるのです。
ですから、とにかく自分をよく見せようと、エピソードを過剰に盛ったり、ましてや虚偽の内容を書くなどは絶対にしないようにしてください。書類選考を通過しても、後々必ず泣きを見ることになります。あくまで正直に、事実に基づいた内容を記入して、さらに後々悔やまないよう、余計なことを書いていないかも注意して確認しましょう。
また、esの提出から面接までは2週間~1か月ほど空くことが多いので、どの企業にどんなことを書いたか忘れないよう、提出前に必ずコピーを取って手元に置いておくようにしましょう。
esは企業とあなたの最初の接点
esの準備には時間がかかります。多数の企業に応募することの多い現在の就活では、途中で投げ出したくなったり、おざなりに済ませてしまったりすることもあるでしょう。ただ、あなたは応募企業のことを既に知っていますが、応募企業にとってあなたのことをはじめて知るのはesを通じてなのです。
「人と接するとき、第一印象は大切」というのは、多くの人が思うことではないでしょうか。そこで面接の際、服装や髪形・挨拶などに注意して臨むのです。
ただ、実はあなたの第一印象はesを通じてすでに応募企業に伝わっているとしたら?自分の服装や挨拶と同じくらい気を付けて、esの作成に取り組めるのではないでしょうか。
自分の第一印象を最高のものにできるよう、妥協せずに頑張っていきましょう。