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自己分析をやる理由と就活を勝ち抜く自己分析の方法

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自己分析をやる理由と就活を勝ち抜く自己分析の方法

自己分析

自己分析―――この言葉を聞き慣れている大学生はあまり多くないでしょう。しかし、就職活動を始めると、あちらこちらから「就活には自己分析が大事」「まず自己分析から始めよう」といったアドバイスが聞かれるようになります。名前は知っているけど中身はよく分からない、そんな「自己分析」とはいったい何なのか、そして、就活においてどうして必要で、どのようにやればいいのかを見ていきましょう。

目次

1.自己分析とは何か?
2.自己分析をしなければならない理由
・自分は自分のことを良く知らない、という前提を持つ
・自己分析をやる理由 まとめ
3.自己分析のやり方
・自分の過去を振り返る~自分史の作成で自分の特性を知ろう~
・幼少期までさかのぼる理由
・自分が他人からどう思われているか知る
①自分をよく知っている人に聞く
②マイナス面を正直に出して貰うように頼む
・自分の強みを発見する~自己PR作成のために~
・自己分析で気を付けること~焦らず、悩まず、背伸びしない~

1.自己分析とは何か?

「自己分析って、『自分を知る』ということなんだろうけど、何が正解かも分からないし、それ以外にもやること沢山あるし、ゴールが見えない・・・。」

「自分のことは自分でよく知っているはずだから、いまさら自分を分析する必要なんてないと思うなあ。そんなことより、企業研究や面接対策の方が大切じゃない?」

このように考えている就活生は少なくないでしょう。

しかし、この考え方は危険です。

就活は、企業研究や面接対策よりもまず、自己分析から始めるべきなのです。

流れ

この図は、内定までの流れを大まかに示したものです。

就活のイメージとしては、②企業研究③ES(エントリーシート)提出④面接が強いかもしれませんが、最初の自己分析をおろそかにすると、これらの作業は大変非効率なものになってしまうのです。

その理由として、

① 企業研究が上手くいかない

②自分のアピールポイントが明確にならないから

の2つが挙げられます。

その理由について、これから説明していきましょう。

2.自己分析をしなければならない理由

①「企業研究が上手くいかない」から

現在日本には150万社以上の企業があり、当たり前だけどその全てを見て回ることは不可能です。そのため、受ける企業を選別する「軸(基準)」が必要になります。その軸は、「興味のある仕事かどうか」や「自分に向いている仕事かどうか」などを基準に決めていくので、自分の興味や特性を知らなければ、しっかり軸を定めることができずに時間を浪費してしまうことになります。一方、きちんと自分の興味・特性を理解することができていたら、たくさんの企業の中から自分に合いそうなものを効率的に選び出すことができます。つまり、効率的に企業研究ができるということです。ただでさえやることが沢山あって、時間のない就活なのだから、自己分析をきちんとやって、無駄を少なくしていきたいですね。

②「自分のアピールポイントが明確にならない」から

エントリーシートや面接で必ずといっていいほど聞かれる質問に「学生時代に力を入れて取り組んだことを教えて下さい」というものがあります。この質問は、単純に学生時代に頑張ったことを尋ねているように見えるかもしれませんが、企業が本当に知りたいことは、そこで何を成し遂げたかではなく、どうしてそれに取り組んだのか?困難をどのように乗り越えたか?というその人自身の人柄です。よって、自分のことを知り、自分の価値観や強みを理解しなければ、アピールポイントを明確にした良い受け答えをすることは出来ません。

自分は自分のことを良く知らない、という前提を持つ

「自分のことはよく知っているから自己分析する必要なんてない」と思う人もいるかもしれませんが、自己分析を進めていくうちに案外そうでもないことが分かってくることが実は多いのです。
また、就活では「他人の目に映った自分」が問題になってきますが、他の人が自分をどう思っているかを日常的に聞く機会はあまりありません。だから、自分のことは分かっている!という考えはいったん捨てて、とりあえず自己分析をやってみる必要があります。

自己分析をやる理由 まとめ

① 企業研究を効率的に行うため
自分の興味・特性を知って、就活の軸を作る!

② 自分のアピールポイントを明確にするため
自分の価値観・強みを知って、説得力のある自己PRを作る!

注意 自分を知っていると過信しない!

 

3.自己分析のやり方

それでは、自己分析の具体的な方法を説明していきます。自己分析でやらなければならないことは二つです。一つは、自分の過去を振り返って、どんな人生を送ってきたのか整理すること。もう一つは、周囲に自分のことを聞いてみて、自分が他人からどう思われているのか知ること。まずは、前者のやり方から見ていきましょう。

・自分の過去を振り返る~自分史の作成で自分の特性を知ろう~

自分の過去を振り返る方法の代表的な方法は、「自分史を書く」ことです。
「自分史」と聞くと、幼少期から現在まで、自分が経験したことを書き出して、自分の性格や強みを発見していく、というものを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、それだけでは不十分です。大切なのは、その経験をしたとき自分が「どう感じたか」や「何を考えた」のかということです。

自分史

上の表のようにして、何かを経験したとき何を考えたのかを書き出し、そこから自分の特性をいくつか探してみましょう。自分の行動の傾向が分かってくると、「主体的に行動できる性格だと思っていたのに実は親の意向に従って生きていた」、「怠け者だと思っていたが意外に真面目」などというように今まで思ってもみなかった「意外な自分」を発見するかもしれません。この「意外な自分」こそが、本当の自分の個性であるから、そのような発見ができたならば上手く自己分析を進められていると考えていいでしょう。

幼少期までさかのぼる理由

就活で聞かれるのは、主に大学時代のことです。中高大時代を振り返るのは理解できますが、どうして幼少期までさかのぼらなければならないのか、疑問に思うかもしれません。
しかし、質問されるのが大学時代のことばかりだからといって、その周辺の経験のみを洗い出せばいい、という考えにはあまり賛同できません。というのも、人間の本質的な性格というものは、実は幼少期の経験や親の育て方に大きな影響を受けている場合が多いのです。例えば、「小さい頃引っ越しを繰り返したせいで、すぐに周りと打ち解けられる人見知りしない性格になった」とか、「得意なことをやると親に褒められたので、親を喜ばせいようと得意なことを頑張るようになった」のように。中高大の出来事の方が重要に思えるかもしれないが、実際のところ、「お父さんの転勤で海外に引っ越す」みたいな急激な変化を経験しない限り、幼少期に育まれた性格が大きく変化することはありません。だから、幼いころの経験を遡ることが必要なのです。

自分史の作成 まとめ

① 幼少期から現在までの経験を書き出す
② その経験をした際に、何を感じたか?何を考えてそれをやったのか?を書く
③ ②から、自分の性格の特徴を掘り起こす

ポイント
「意外な自分」を発見できているかどうかが上手く進められている指標
幼少期の体験も必ず書こう

 

・自分が他人からどう思われているか知る

今度は、周りに自分のことを聞いてみて、他人からどう思われているのか知る、いわゆる「他己分析」のやり方を見ていきましょう。それは、いろんな人に自分の良いところと悪いところを聞いてまわるということです。やる際には二つの注意点があるから気を付けましょう。

他己分析の注意点
① 自分を良く知っている人に聞く
② マイナス面を正直に出して貰うように頼む

 

①自分をよく知っている人に聞く

自分を良く知らない知り合いに自分の性格を聞いても、信頼性のある答えが返ってくるか疑問です。自分をよく知っている家族や信頼している友人や先輩に依頼するといいでしょう。必ずしも、たくさんの人に聞けばいいというわけではありません。

②マイナス面を正直に出して貰うように頼む

「就活用に自分の性格を教えて下さい」と頼むと、どうしても自己PRに使えそうな良い面ばかりを言われたり、本人に気を遣ってマイナス面を出し渋ったりします。しかし、自己分析と同様に、他己分析も正直にやってもらわなければ意味はありません。だから、他己分析を依頼するときは、「なるべく正直に自分の短所を教えてほしい」と言いましょう。

それでは、具体的な方法について説明していきます。ポストイット(ふせん)を使ってやると、いいでしょう。まず、他己分析をやってくれる人にポストイットを10枚ほど渡します。そして、一枚につき一個ずつ、自分の良いところや悪いところを書いてもらうようにお願いしましょう。複数人の長所・短所のポストイットが集まったら、その中から共通点を探します。目安として、3人以上の身近な人から同じようなことを言われていたら、それは本当のことだと考えていいです。もしかすると、思ってもみなかった自分の短所(もしくは長所)を書かれることがあるかもしれません。しかし、自己分析のやり方で言ったように、「意外な自分」の発見こそが、自分を知るプロセスが進んでいるという証です。だから、そのような意見には、真摯に向き合いましょう。

他己分析のやり方 まとめ

①ポストイット(ふせん)を十枚ほど渡して、その一枚ずつに短所や長所を書いてもらう。
②複数ポストイットが集まったら、その共通点を探し、他者から見た自分を明らかにしていく。

注意 自分を良く知っている人(家族・友人・先輩)に頼む!
   マイナス面を出して貰うようにお願いする!
   思ってもみなかった意見も素直に受け止める!

 

自分の強みを発見する~自己PR作成のために~

ここまでで、自分と他人の両方から自分の性格や特性を知る作業をやっていきました。ここでもう一度、自己分析の目的を確認してみましょう。それは、①企業研究を効率的に行い、②自分のアピールポイントを明確にするためです。①に関しては、ここまでの作業で大分できるようになっていると思います。「友達をすぐに作れる」から、たくさんの人と関われる仕事がいい、とか、「英語が好き」だから海外関係の仕事がいい、という感じです。
しかし、②に関してはまだ作業が残っています。これまでで出てきた自分の特性から、「自分の強み」つまりアピールポイントを導き出し、就活で必須の自己PRのネタを作らなければなりません。それでは、その具体的なやり方を見ていきましょう。

アピールポイント明確化のプロセス

①自分史+他己分析から見えてきた自分の強みを3つ程度選ぶ。
 例)好きなことや目的意識を強く持っていることには一生懸命になれる・友達をすぐに作れる・真面目に努力できる
②下記のような表を作り、その強みの根拠となるきっかけとエピソード(2つ程度)を書き出す。

強み

このようにして、自分の強みを系統立てて説明できるように整理していきます。これがちゃんとできたならば、もう自己PRは完成したようなものです。

 

自己分析で気を付けること~焦らず、悩まず、背伸びしない~

以上が自己分析の基本的な流れです。ここでは、自己分析をする際に気を付けてほしいことを3つ紹介します。

自分の強みを企業の求める人物像にあわせない

企業の採用ホームページには必ず「求める人材像」が書いてありますが、企業の求める人材像と自分が一致しないことはよくあります。でも、だからといって、自分の強みを企業の求める人材像に合わせてはいけません。就活において、自分を偽ることが良い結果に繋がることは少ないです。それに企業は多様な人材を求めています。たとえ求める人材が「リーダーシップのある人」だったとしても、社員全員が主導権を握りたがったら、チームとして破たんしてしまうでしょう。だから、求める人材像を鵜吞みにしないで、偽りのない自分の強みをしっかり見つけることが大切です。

自己分析を一回で終わらせてはいけない

自己分析を一回で終わらせないようにしましょう。約20年の自分の人生を数時間で把握することは不可能です。友人と自分の強みについて話し合ってフィードバックをもらうなどして、足りない点を補強し合ったりするといいでしょう。

自己分析に時間をかけすぎてはいけない

自己分析は一回だけで終わらせてはいけませんが、時間をかけすぎてもいけません。自分について考え始めたらきりがありません。完璧な自己分析などといったものは存在しない、と思いましょう。もし、自己分析に行き詰ったと感じてずっと悩んでいるくらいなら、他のやるべきことを進めた方が良いです。

自己分析で気を付けること まとめ

①自分の強みを企業の求める人物像にあわせない
②自己分析を一回で終わらせてはいけない
③自己分析に時間をかけすぎない

 これで自己分析についての説明は終わりです。納得のいく就活のために、自己分析が上手くいくことを祈っています。