就活のSPI対策はいつからすればよいのか
SPIは、就職活動の中で最も頻繁に行われる適性検査です。
その多くは足切りに使われているため、クリアしなければスタートラインにすら立てません。
就活が始まる前から、しっかりと対策をしていく必要があります。
目次
就活本格化の3か月前から始めよう
対策は非言語を優先的に
解けるではなく早く解けるようになる
SPI対策は毎日の積み重ねが実を結ぶ
就活本格化の3か月前から始めよう
「就活のSPI対策っていつから始めればいいんだろう?」
そんな疑問を持つ就活生は、きっと少なくないと思います。
はじめに理想的な答えを言えば、そう思ったその日から始めるのがベストです。SPI対策は、やればやっただけ成果が出やすくなるからです。
とはいえ、普段の講義やゼミの活動、サークルやバイトなどで忙しく、なかなかすぐにスタートをきれないという人も多いでしょう。
なので一つの目安として、就活が本格化(企業説明会が活発になる頃)する3か月前を目安にはじめることをおすすめします。
まずSPI対策に必要な時間ですが、おそらく50時間程度勉強すれば、ほとんどのパターンをクリアできると思います。それ以上の時間をかけても、目覚ましい効果は出にくいでしょう。
(SPIは足切りに使われることが多いので、60点を80点にするのは大事ですが、80点を100点にすることにそれほど意味はありません。)
3か月あれば、平日に1時間ずつ勉強しておよそ60時間確保できるので、多少スケジュールにズレが生じても問題ないと思われます。
説明会の開始時期を基準にするのは、企業によっては説明会→同日にSPI実施という選考パターンも存在するからです。
もちろん、説明会から1~2か月後に適性試験を行う会社も数多くありますが、その時期はエントリーシートの記入や面接対策を並行してやる必要があり、おそらくSPI対策まで手がまわらないはずですから、やはり本格化前がおすすめです。
対策は非言語を優先的に
SPIにはいくつかの種類がありますが、どの種類でも共通して出題されるのが「言語(文の並べ替え、長文読解など)」「非言語(推論・確率の計算、表の読み取りなど)」分野の設問と「性格テスト」です。その他に、英語などの外国語能力テストが行われる場合もあります。
これらの中で、どの分野から対策を始めていけばいいのでしょうか。
どの就活生も受けるわけではない外国語や、ありのままを答えないと意味がない性格テストの優先順位が低くなるのはわかると思います。
残すは「言語」と「非言語」の2つですが、まずは「非言語」の対策を優先して行いましょう。
なぜなら、「非言語」テストは問題の性質や解き方がわからないと、どうしようもない問題が多数あるからです。例えば確率の問題では、『Aが起こる確率 = Aが起こる場合の数 / 全ての場合の数 』ということが分かっていないと、もはやどこからもアプローチができません。
逆に「言語」テストは、日本語が読めれば問題の意味は分かります。この記事を問題なく読めている就活生であれば、心配はいりません。また、答えもすべて日本語(非言語は数字や数式がほとんど)ですから、何となくこうかな…くらいの当たりはつけることができます。
そのためSPI対策は、まず非言語の問題について頻出問題の傾向と解法をおさえ、それから言語テストの対策に移るようにしましょう。
解けるではなく早く解けるようになる
SPIは能力テストですから、出題される問題を解けるようになる必要があります。ただ、解ければそれでいいのかというと、そういうわけでもないのです。
SPIは、非言語分野で40分50問、言語分野で30分50問というかなりタイトな時間制限の中で行われます。(問題数は一定ではなく、多少増減する)
1問あたりにかけられる時間を計算すると、たったの40秒程度です。多くの就活生が3年ほど前に受けたであろうセンター試験と比較しても、恐ろしい短さですよね?
ですから、問題を「時間をかければ解ける」ようになっただけでは、全く意味がありません。
問題を一度読んだだけで、何を求めればよいか理解し、即座に解法をあてはめて答えを導きださなくてはいけないのです。
そのため、勉強をするときは、「どう解くか」ではなく「どう早く解くか」に意識を向けてやるようにしてください。当然、同じ問題を何度も解いて、解法パターンを頭に入れておけば、圧倒的に有利になります。
また、勉強中に一問一問解説などを見ながら進めていると、就活本番で40分問題を解き続けることに疲れ、後半ペースダウンしてしまいます。何度かは模擬テストなどを経験して、疲労感などを掴んでおくと良いでしょう。
SPI対策は毎日の積み重ねが実を結ぶ
SPI対策は、自己分析と並ぶ就活のスタートといえる行動です。後悔しないように着実に、余裕をもって進めていきたいですね。
幸いなことに、SPI対策は勉強すればするほど間違いなく効果が上がるものです。企業との相性に左右されるESや面接に比べて、一番努力が裏切らないパートだと思います。
毎日の積み重ねが合格を飛び込むと信じて、日々努力していきましょう。