就活でのグループディスカッションのポイント
- アドバイス
グループディスカッションの形式、通過基準は各企業によりことなり、就活生を困らせる試験のひとつです。そこでGDを20社程度受けた筆者の経験をもとにグループディスカッション対策について説明します。
一次面接前のグループディスカッション
就活において受験者の多い大企業が取り入れるパターンで、非常に大雑把な試験だと思います。20分以内でディスカッションを終え、通過者を選ぶケースが多いです(16卒の例:ジョンソン&ジョンソンなど)。このように大変短い間に通過者を選ぶため、会社側はどこをみているのかわかりづらいです。大手学習塾の採用担当者さんは「グループディスカッションの司会進行を行う人は自動的に通過。」と話していましたし、人事経験の就職課職員さんの話では「入室してきたときの就活生の雰囲気が重要。」と話して、基準が各社の欲しい人材に依る印象があります。
これから一つ言えるのは、第一印象だったり、一つの行動で合否が下される可能性が非常に高いということです。短期戦の場合のポイントでしょう。そのため、元気よく社員さんに挨拶する、同じテーブルにいるメンバーと積極的に話す、そのような小さなことで通過が決まっていると考えられます。逆に、わずかの時間に足を組んでいたり、携帯を見たりする動作で通過できなくなっている印象もあります。
そのため、このような場合、小さな自分の動作に気をつけて取り組むといい結果があるかもしれません。
最終面接前のグループディスカッション
就活ではこのようなグループディスカッションが、時間が2時間だったり、1時間のものを3本取り組んだりすることがあります。(16卒の例:z会の3次選考では2時間のものが2回行われました。) これだけボリュームがあるので発言の論理性はかなりみられていることが考えられます。そのため、順序だてて話すことが重要でしょう。
またこれだけ時間がかかると模造紙などを使って大々的に発表することが増えるため、各メンバーが情報をどのようにまとめるか、どのようにプレゼンを工夫させるか、そのような能力も見られているでしょう。
最終手前の試験という点も考慮すると、このようなグループディスカッションは結論を出すための総合的な力を見て就活生の入社後の仕事に対する取り組みを試験官がイメージしていると考えられます。そのため、意見出し、まとめ、プレゼンの側面をバランス良く示すことが重要だと思います。
どのグループディスカッションにも共通するところ
さて最後にどんなグループディスカッションのも共通するところです。
筆者の経験によりますが、重要なのは以下2点だと考えられます。
⑴自分の役割を全うする姿勢
⑵チーム全員で選考を通過する想い
グループディスカッションを会社の会議の一場面だと考えましょう。その時、会議ではゴールがあり、そのゴールに到達するため司会、タイムキーパー、書記、プレゼンターなどがいます。この仕事を全うできないと会議がうまく進みません。そのため、まずは自分の役割を知って全うすることが必須でしょう。
またこの選考では会議と考えるとチームワークを見ているため、全員で通過する想いも必須でしょう。発言ばっかりして自分だけが通過しようと考える就活生をたまに見ますが、それで会議は成立しますでしょうか。そのように考えると、就活生全員で通過するように各個人が小さな行動に気を遣い取り組むことが求められると考えられます。
就活で目の当たりにするグループシスカッションについてでした。
正直、グループディスカッションは基準が各会社により異なりますし、通ったと感じたのに通過できないことが多々あります。就活生にとっては悩ましい選考の一種です。しかしこの時、一つ振り返って欲しいことは、この会社はどんな人が欲しいかということです。業界、職種によっても違いがあると考えられます。論理性を重視したり、リーダーシップを発揮する力を重要視したり、いろいろな欲しい人材像を会社が持っています、その人材像に戻って考えると、グループディスカッションの通過基準が見えてくるかもしれません。