実際に私が回答した「就活の面接で短所を聞かれたときの答え方」
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就活の面接で”短所”を聞かれると、何を答えて良いのか迷うことはないでしょうか?私自身も最初の頃は、面接で短所を聞かれた時にあたふたしてしまいました。しかし、しっかりと自分を理解し、準備していればさほど難しいものではありません。今回は、実際に私が経験した内容をお伝えいたします。
■企業が短所を聞く理由
1.性格を知るため
就活の採用試験では、適性テスト・筆記試験などで分からない事について面接試験が行なわれます。面接で見られているのは、人柄・仕事に対する意欲や熱意・考え方や価値観など、総合的な部分です。それらの中でも特に注目されることの一つが短所です。一般的に人の性格を変えるのは難しいものです。面接官は応募者の短所や苦手なことを聞くことで、性格や特徴を正確に知るという狙いがあります。
また、業務をする上で問題になるような部分がないか…を見られているケースもあります。例えば、人と話すことが極端に苦手な人の場合では営業部門などで活躍することが出来ないからです。
2.自己認識力を確認するため
人は誰しも長所と短所の両方があります。長所だけ…とか、短所だけ…という人はいないでしょう。就活の面接で大切なことは、自分自身の“長所”や“短所”…言い換えると、“強み”と“弱み”を正しく理解できているかということです。
短所=弱みを把握することが出来ていれば、それをカバーする為の知恵と工夫が生まれます。短所を認識できる人は、短所を克服するスピードも早いと言えるでしょう。
3.短所を改善する努力・問題意識を確かめるため
短所が無い人なんていません。しかし、短所をそのままにしておくのは、避けたいものです。短所を克服するために日頃、意識して行動していることを伝え、問題意識を持っていることを伝えるのが大切です。自分自身の短所を的確に捉えることが出来ている就活生は、前向きな考えが出来る人です。そういう前向きで向上心がある人を企業は求めています。
■短所を聞かれた時のための準備
1.短所を認識しておこう
一番大切なのは、結局、自分自身の強みを理解していることになると思います。就活本や色んなアドバイスで、「短所では○○と答えよう」というアドバイスを見ることがありますが、個人的には全くおすすめしません。理由は、面接は一問一答ではないからです。答えた短所からエピソードや実際に感じていることなどを事細かに聞かれます。嘘や表面的な回答では太刀打ちできません。
また、NG回答などを見ることがありますが、こちらも○○と回答してしまってはダメというのは少ないように感じます。もちろん、「毎日、遅刻してしまいます。」「人に嘘をつくことが嬉しいです。」といったような業務に支障をきたすというか、人間として問題のあることを回答するのはNGです。回答するのがNGの前にしっかり治療をして治してくださいね。
その他、「コミュニケーションが苦手です。」「細かい作業が苦手です。」といった短所は、向き不向きの仕事は出てくると思いますが、素直に伝えて良い内容だと思います。
2.短所をポジティブにとらえよう
自分の短所をポジティブにとらえることもとても大切なポイントになると思います。ネガティブにとらえていると自信がないように見えるんですね。後述しますが、例えば、「周りにおせっかいと言われます。」を、とても低いトーンで言われるとマイナスな印象になってしまうんですね。それを自分で「おせっかいと言われることもあるけど、世話好きと感謝されることもある。気持ちに正直と言われることもある。」と認識しておけば、笑顔でハッキリと「おせっかいと言われます。」と答えることができます。短所には、必ず良い面もあります。そこをしっかりと認識しましょう。
3.短所は、複数考えておこう
就活の面接では、用意した短所を答えないように複数の短所を聞かれることがあります。私も「他にも短所はありますか?」と3回聞かれたことがあります。その時は、さすがに用意していなかったので、致命的なことを言ってしまいました。。。
■私が実際に回答していた短所
私が回答していた短所は、「周りが見えなくなってしまう。」という短所です。実際に私は、テーマが与えられるとその他のことが見えづらくなってしまい、コミュニケーション不足になってしまうことがあるんですよね。実際のやり取りは、下記のような感じでした。
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面:あなたの短所は何ですか?
私:はい。物事に没頭してしまい、周りが見えなくなってしまう。点だと思います。
面:具体的なエピソードを教えて下さい。
私:はい。研究室では、研究結果を出すために3日間研究室に泊まり、その間、友人や恋人と全く連絡を取らず、睡眠時間も削って実験結果を出すことに集中したことがあります。
面:それによって困ったことはありますか?また、どのように改善したいと考えていますか?
私:はい。周りの意見が聞こえなくなってしまうため、結果として、周りのアドバイスを聞いておいた方がよかったことが複数回ありました。今は、意識をし、定期的に周りにフィードバックをもらうよう心がけています。
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■短所の言い換え、一覧
私が周りから聞いていた短所の言い換えの一覧をお伝えいたします。
頑固→一貫性がある
慎重な→じっくり取り組む
のんき→細かいところにこだわらない
のろい→慎重な
まじめ→努力家
あきらめが悪い→一途な
浮き沈みが激しい→感情や表情豊かな
うるさい→明るい
おしゃべりな→社交的
しつこい→粘り強い
まとめ
如何だったでしょうか?面接官が短所を聞いてくる理由を少しは理解できたと思います。長所や短所は人それぞれであり、面接官に短所を聞かれた時の回答は千差万別になるはずです。まずは自分自身のことをジックリと振り返ることが大切です。