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私が就活で小論文を求められたときに書いた書き方と実際に出されたテーマ

就活生へのアドバイスAdvice

私が就活で小論文を求められたときに書いた書き方と実際に出されたテーマ

アドバイス

最近就活でも出題が増えてきた「小論文」。作成テーマが当日に発表されることもあり、対策が練りづらいと感じる方も多いはずです。
しかしそんな「小論文」でも、出題意図とコツを掴めば強敵ではなくなります。

 

 

■就活で小論文を出題する企業の目的とは?

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そもそも、企業が応募者に小論文を出題することで何を見ようとしているのでしょうか。一定量の文章を記述する力については勿論ですが、実は1番確認したいのは、書き手の「能力の質」なのです。

書き手が普段どのように思考し、それを表していくのか・・・紙上で自らの考えを綴らせることにより、他の学力試験のみでは測れない人間性や表現能力の「質」を測っています。

 また小論文は、面接を通してのみでは掴めない人間力の「質」を見るためのものでもあります。限られた時間の中の質疑応答のみでは、その人物の中身を隅々まで見極めることは企業側にとっても至難の業です。そこで、面接では発見できなかった長所や能力がその就活生にないか、発掘するためにも小論文が課されるのです。

書き手の意見や主張はどのようなものなのか、それらに明確な根拠は伴っているのか、更に、それらを指定テーマから外れることなくまとめることができるか・・・こういった視点と共に、企業は就活生が持ちうる能力の「質」を可能な限り把握しようします。

したがって良い小論文を書くためには、自分の考え方と同時に技術的な文章構成力に注意を払う必要もあるのです。

 

■小論文はどのように書けばいいのか

・「ロジカル」かつ「わかりやすく」

小論文試験において企業が前述したような能力の質を見ている以上、就活生側にとって重要なのは、自身の意見を如何に「ロジカル」かつ「わかりやすく」伝えられるか、という点になります。

・「英論文式」の文章構成

そのような小論文を作成するためにまずオススメなのが、「英論文式」の文章構成です。

・「最初に結論を持ってくる」

この構成の1番のポイントは「最初に結論を持ってくる」こと。最初にテーマに対する回答(=結論・主張)を持ってきて、その後に回答への肉付け(=根拠)をしていきます。「理由としては~」、「まず一つ目は~」といったように根拠を一つずつ書き出せば、読み手の頭にも主張と理由が順序良く伝わっていきます。最後に確認としてまとめを述べれば、全体がシンプルに分かりやすく、落ち着いた形に収まるでしょう。

この構成はあくまで沢山ある書き方の1つであり、人によっては異なるやり方が良いという場合もあります。ただ、社会人になってから多くこなすプレゼンの際にもよく使われる構成であることを考えると、就活中からこの方法に慣れておいても損は無いのではないでしょうか。

・「論点ズレ」を気をつける

そして、この構成を軸に据えた上で必ず気をつけて欲しい点が「論点ズレ」へ陥らないようにすることです。「論点ズレ」とは、書いているうちに出題テーマから文章が外れてしまい、テーマ論点と主張にズレが生じてしまう事態です。また、書いているうちに根拠や主張が散らばってしまい収集がつかなくなってしまう事態もそう呼びます。このような事態に陥らないようにするために、書くべきテーマを初めにきちんと把握し、それを常に頭に置いた上でペンを動かしていきましょう。

 あとは、あなたの熱意とやる気を文章に込めれば十分です。熱さは込められれば自然と読み手に伝わりますが、より強く伝えるために、文末表現を「思う」「感じる」といった曖昧なものから断言形などの強みあるものにするのも効果的です。

■小論文をうまく書くためには?

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・小論文慣れをすること

小論文を書くコツ自体は前述の通りですが、いくらそれらを徹底しようとしても、就活本番での緊張の下慌てて取り掛かると、「論点ズレ」のような事態に陥りやすいです。このような結果を回避するために大切なのは、やはり「小論文慣れ」をすることでしょう。ここで言う「小論文慣れ」とは何もテキストを購入して書く練習をすることを指すわけではありません。普段から自分の意見を持つこと、まとめる意識をすることを意味します。

・よく出題されるテーマを調べること

就活用の小論文にはある程度の傾向があるため、よく出題されるテーマを調べ、それらに対する回答および自分の意見をまとめておきましょう。まとめると言っても何百や何千字もの文章にして丸暗記するのではなく、自分の意見や主張、その根拠を箇条書き~中文程度にメモしておくのがオススメです。

自分の中で「このようなテーマの時はこれとこれがキーワードで、主張はこんな感じ」といった具合に意識に留めておくことで、実際の就活選考でも落ち着いた気持ちで書き出すことができると思います。言うなれば意見の引き出しを作っておくということですね。このような引き出しは小論文のみでなく、就活全体を進める上でヒントになってくる部分も大きいはずですよ。

慌てずに落ち着いて構成を練ってから取り組むこと

小論文は作文とは異なり論理性が問われます。普段から物事の理由づけを意識するだけでも、文章の質は格段に変化します。あとはどのような文章構成にするか、自分の中で構成のパターンを決めておくだけです。本番でも周囲の様子に気を取られず、じっくり構成を練ってから書き出しましょう。落ち着いて取り組むことで、「論点ズレ」だけでなく、誤字脱字といったミスも減るでしょう。

最後に実際に筆者が就活の中で出題された小論文のテーマの例を一部挙げます。

・「あなたが弊社を志望する理由について」

・「あなたがこれまで挫折した経験について」

・「現段階で希望する職種となりたい社会人像について」

・「最近の世界経済を踏まえあなたが関心のある社会問題について」

これらはあくまでも一例ですが、上から順に「志望動機に関するもの」「過去の経験に関するもの」「将来の目標に関するもの」「時事問題に関するもの」という頻出テーマの例となっています。実際はこれらのテーマ以外にも、趣味や家族といった抽象的なものから受験企業の製品・サービスに関する具体的なものまで幅広く出題されるので、可能な限り引き出しは増やしておきましょう。

小論文対策は面接対策にも繋がりますので早い段階から取り組み、周囲との差別化を図っていきましょう。