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中小企業で働くメリットと優良中小企業の探し方

就活生へのアドバイスAdvice

中小企業で働くメリットと優良中小企業の探し方

アドバイス

就活では大手企業ばかり受けないで、中小企業も見るべきだと言われていますが、実際どのように中小企業を探せばいいのでしょうか。また、中小企業で働くとどんなメリットがあるのでしょうか。

 

 

中小企業で働くメリット4つ

1.やりがいのある仕事

 大企業と中小企業の違いの一つに社員数が挙げられます。大企業と比べて少ない社員数であることがメリットになることもあります。それは、社員が少ないだけに“責任のある仕事を任される”ということです。
就活を終えて大企業に入社すると、最初の1ヶ月は研修期間であることが普通です。その後、先輩社員のOJTという流れになりますが、すぐに一人で仕事をする環境にはなりません。中には1年くらいの見習い期間を設けているケースもあります。一方、中小企業の場合は、社員数が少ないこともあり即戦力として仕事を任せられることが多いです。入社数ヶ月も経たない新人が、大企業の課長と商談を交わす経験をすることも多々あります。
このことを言い換えると、“中小企業では個人の裁量が大きい”ということです。責任のある仕事を自らの行動で成し遂げていくことができます。自分自身の成長も実感できますし、自分の力で会社を大きくしていくというやりがいを感じられることになるのです。就活の企業を選ぶ選択肢に於いて、中小企業は魅力的な会社であると言えます。

2.出世と昇給

 中小企業は社員数が少ないため、ライバルが少なく、出世をしやすいというメリットもあります。実際、“中小企業は出世が早い”と実感している人も多くいます。例えば、入社して10年も経たないうちに係長、15年もすれば課長なんて人もいるほどです。しかし社員が少ない中小企業では、役職者でも掃除からパソコンの設定まで様々な雑用をするケースもあります。これはマイナスのイメージと捉える人も多いのですが、特定分野に留まらずに様々な仕事に携わることが出来ると捉えることもできます。つまり、オールマイティーな人材になれるという事です。
大企業の場合、昇給の幅はある程度のペースで決まっています。これは安定して昇給するというメリットですが、一気に昇給するケースは少ないというデメリットも併せ持っています。しかし中小企業であれば、“会社の売上げが激増した場合に、昇給も一気にされる”ことも有り得るのです。
出世と昇給についてメリットを挙げましたが、デメリットが無いわけではありません。役職が上がっても手当が少ないとか、残業代がつかなくなる会社もあります。就活の時期には、こういった先の事まで見据えておくことがポイントです。

3.個人意見が反映されやすい

 就活生の皆さんは、会社の中のことをイメージするのが困難でしょう。先輩や知人から聞いた話でイメージを膨らませるしかありません。そんな皆さんに知っておいて欲しい中小企業の最大のメリットは、“個人の意見が反映され易い”ということです
 例えば何かアイデアがあり、企画書を提出することになったとします。大企業の場合だと同じような企画書を出してくる人も多く、内容がより良い物でなければ採用してもらえません。しかし中小企業では社員数が少なく、出されるアイデアに限りがあります。つまり、自分の案を採用され易くなるというメリットがあるのです。業務以外でも同様です。「来年の社員旅行は○○がいい」といった意見などでも、会社の経営陣にダイレクトに伝わります。

4.勤務地の融通が利く

 大企業では国内だけでなく海外へ転勤になる場合もあります。キャリアアップの為にしているところもあり、人事はほぼ一方的な権力を持っています。しかし中小企業では、個人の事情を汲み取ってくれることが多いです。中小企業によっては、転勤そのものが無いという会社も沢山あります。就活生の中に転勤を希望しない人がいれば、中小企業を選ぶのも選択肢の1つになるのです。

優良中小企業の探し方

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中小企業を探すことは、難しいことではありません。さまざまなメディアを注意深く見てください。調べることで選定の感度も高まっていきます。ここでは優れた中小企業の探し方をご紹介しましょう。

1.本、新聞、TVをチェック

 まずは書籍、新聞・雑誌など紙媒体のチェックです。「ネットで探す方が早い」と思うかもしれません。しかし、あなたはまだ企業の評価のしかたを知りません。知らない企業を適切に評価することはできないでしょう。あなた自身の選択眼を磨き、企業の特質を読み取る力をつけるために、紙媒体を通読することをおすすめします。
 日本の製造業を知りたいという人におすすめの書籍が、『メタルカラーの時代(1993年刊)』(小学館文庫など)です。取り上げられているのは中小企業から大企業まで。最先端のモノづくりの現場が、開発当事者へのインタビューなどで伝えられています。取材・執筆された当時とはビジネス環境が異なりますが、企業研究の一環になるだけでなく、中小企業を検索する際のキーワードも見つけられるため、おすすめです。

 もう一つおすすめの本をご紹介しましょう。それは『日本でいちばん大切にしたい会社(2008年~2013年)』(あさ出版)です。この書籍はシリーズ化され、第四巻まで出版されています。ここで紹介されている企業は、知名度はないけれども、オンリーワンの技術やサービスを持つ会社ばかりです。

 新聞は一般紙のほか、日経新聞、日経産業新聞、日経MJあたりまでは目を通しておきたいもの。記事のすべてを読む必要はありません。前述した書籍を読んでいれば、どんなところに注目すべきかがわかってくるので、そのアンテナに触れた記事だけを拾い読みし、必要な情報はメモすればよいわけです。縮刷版などで集中的に読むのがおすすめです。
 テレビの経済番組もチェックします。ビジネスパーソン必見といわれている番組は10番組以上。そのなかでもおすすめは、『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』。『未来世紀ジパング』『日経スペシャル夢織人 小さなトップ企業』『ワールドビジネスサテライト』などです。

2.ネットで探す

 紙媒体で中小企業に対する知見を深めたら、次はネットを使ってより詳しく探していきましょう。
まずはGNT(グローバルニッチ)企業をチェックするといいでしょう。これは、中小企業でありながら、ニッチな分野で高い世界シェアを有し、優れた経営を行なっている中堅・中小企業(GNT企業)を「グローバルニッチトップ100選」として経済産業省が選定したものです。高収益でグローバルニッチな企業として100社が選定されています。さらに、今後の飛躍が期待される企業は「ネクストGNT」として選出されています。その内訳は、
・機械・加工部門(52社)
・素材・化学部門(20社)
・電気・電子部門(15社)
・消費財・その他部門(13社)
・ネクストGNT部門(7社)
こうした企業リストから、興味を持った会社にアプローチするというのもいいでしょう。

グローバルニッチトップ企業100選(経済産業省)

このほか、公益社団法人中小企業研究センターが、全国の中小企業のなかから、経済的、社会的に優れた成果を挙げている中小企業を選んで贈られている「グッドカンパニー大賞」というものがあります。

グッドカンパニー大賞(公益社団法人中小企業研究センター)

中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21もチェックしましょう。これは中小企業のためのポータルサイト。経営に関するQ&A、企業事例が掲載されており、中小企業のリアルな姿を垣間見ることができます。

中小企業ビジネス支援サイト J-Net21

手順を踏んで眼を養い、情報を蓄積しよう

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就活での中小企業の探し方は、着実なステップで自分自身の企業選択眼、分析力を養うことから始まります。まずは書籍、新聞などの紙媒体で、情報を蓄積し、企業の何が注目されるのかを学びます。同時にテレビの経済番組、経済産業省のGNT企業の調査と続けることで、企業選択の感度はますます鋭くなっていくでしょう。
そして、インターネットを使って気になる企業名やワードを検索していきます。こうした手順を踏むことで着実に眼が養われますし、面接においても絶大な効果を発揮するはずです。