内定にぐっと近づくためのOB訪問における戦略的質問集
- アドバイス
説明会だけでは分からない会社の実情を知ることができるOB訪問。OB訪問を有意義なものとするために必要な戦略的質問例を紹介します。
目次
戦略① OBの年次によって質問を変える
戦略② 企業理念の浸透具合を聞いて優良企業かどうか判断する
戦略③ 本当に知りたい質問をすることを躊躇しない
まとめ
戦略① OBの年次によって質問を変える
OBと一括りに言っても、入社直後の新人から50代のおじさんまで様々な人がいます。会社における立場が違えば、会社に対する知識や考え方も異なってきます。訪問するOBの年次を把握して、OBの持っている情報を最大限に知ることができる質問をしましょう。
年次の若い(入社1~3年目)OBの場合の質問例
・一年目の仕事の様子を教えて下さい
・入社前と入社後のギャップはありましたか?
まだ自分が就活生だったころの感覚を忘れていない年次の近いOBには、「一年目の仕事の様子」や「入社後のギャップ」など、もしこの会社に入社したら自分はどんなふうに働くのかを想像できるような質問をしましょう。
年次が上のOBの場合の質問例
・後輩育成の際、どのようなことに気を付けていますか
・5年後10年後の会社の展望を教えて下さい
「後輩育成の際気を付けていること」を聞くと、企業の人材育成の方針を知ることができます。先輩が後輩に付きっきりで指導するメンター制をとっている企業もあれば、新人の頃から全てを任される放任主義のところもあります。年次がある程度上のOBに人材の育成のやり方を尋ねることで、その企業が自分の望む新人育成をしてくれるかどうか見極めることができます。
「5年後10年後の会社の展望」を質問するのは、求める人材を推測するためです。
年次がある程度上のOBの中には、将来的に自分が経営に関わることを視野に入れている人も多くいます。将来的な会社の展望は企業のホームページに掲載されている中期経営計画からも見ることができますが、OBには経営計画に記載されているものより詳しいことを質問してみましょう。例えば経営計画の中で、海外進出に力を入れていくと書かれていたとしたら、海外進出と日本国内の事業のどちらに重点を置いているのかということや海外進出のなかでもどの地域に一番力を入れる予定なのかも聞いてみるといいでしょう。海外進出に力を入れるとしたら、海外で働く意欲があり、語学が出来る人材が求められます。また、今後欧州より中国進出に力を入れていくのであれば、英語より中国語ができる人材が求められるようになります。経営計画に基づいた求める人材を知ることが出来たら、それに沿ってエントリーシートや面接で自己PRすることができます。OB訪問で企業が中期的に中国進出に力を入れていく予定だということが分かったのならば、グローバルに働く意欲や自分の中国語能力をアピールするといいでしょう。ホームページを見て自分の英語力ばかりをアピールする他の就活生に差をつける自己PRになるでしょう。
戦略② 企業理念の浸透具合を聞いて優良企業かどうか判断する
一般的に、企業理念が社内に浸透している会社は、優良企業であると言われています。あるコンサルティング会社が2015年に行ったビジネスマンのモチベーション調査によると、企業理念が浸透している会社は浸透していない会社と比べて約2倍儲かっており、約4倍社内に活気があるそうです。よって、OB訪問では是非企業理念の浸透具合を質問して、企業の成長期待度を測ってみましょう。
質問例
・社内に企業理念はどこまで浸透しているでしょうか?
・行動の指針となるのは、企業理念ですか?それとも上司の指示ですか?
戦略③ 本当に知りたい質問をすることを躊躇しない
残業の多さや給料制度など、OBからの評価が下がりそうで聞くに聞けない質問があります。しかし、そのようなストレートな質問は、実際企業を選択する際に重要なポイントになってきます。よって、本当に気になる質問は遠慮せずに聞くようにしましょう。四季報などに書いてある離職率などの数字が本当か確かめることもいいでしょう。不躾な質問をしたせいで落とされることを心配する人がいますが、ただの社員に就活生を一発で不合格にする権限などありません。OB訪問は就職活動にプラスに働くことはあっても、マイナスになることはないと考えていいでしょう。
質問例
・残業時間は月にどの程度でしょうか?
・女性の結婚・出産後の職場復帰率はどの程度でしょうか?
まとめ
戦略的な質問をすることで、OB訪問を有意義なものにしましょう。