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インドのインターンシップ事情とは

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インドのインターンシップ事情とは

海外の企業でビジネス経験をする、という体験ができる“海外インターンシップ”。

そのなかでも成長著しいインドでのインターンシップ事情をご紹介します。

目次

インドの魅力を探ってみよう
インドへのインターン、これだけのメリット
インドでのインターン生活で覚悟したいこと
魅力たっぷりのインドですが、しっかり下調べを

インドの魅力を探ってみよう

アジア諸国のなかでも急速な経済成長をしている国、それがインドです。かつては、“ヒッピーの聖地”として若者の憧れの国の一つでした。いまでも、世界のバックパッカーが集まる国として人気です。そして、現在ではインターンシップを受け入れ体制も整えられている国の一つとなっています。

 

いまやアジア諸国のなかでも、中国と同等のGDP成長率7.3%(2014年)を誇り、中国を追い抜く勢い。世界が注目するのは、その巨大な市場性にあります。人口12億1000万人(2011年国勢調査)で、世界第2位。2025年には世界第1位の14億6000万人になる見通し。国連推計によれば、2060年までは人口増加が続くとか。面積は328.7万㎢(世界第7位)で、日本の約9倍、ロシアを除き、欧州とほぼ同じ面積にもなります。

 

こうした大きな市場性が注目されている背景には、2014年度に入り、経済重視の姿勢を掲げるモディ首相による新政権への期待感があります。加えて、20歳未満の人口割合は39.9%(2010年推計)で、中国の26.1%、米国26.9%、日本18.0%に比べるとダントツ。人口構成の変化はゆるやかで、労働人口の増加は当面は年率1%で増え続けると見込まれています。つまり、大きな「若い市場」が維持されるとみられているわけです。労働人口は、消費人口でもありますから、着実な経済発展が見込まれているといえるでしょう。

 

インドの産業構成は、商業、運輸、金融、社会・個人向けサービスなどのサービス業が強く、IT関連産業は米国とヨーロッパの中間にあるという地理的優位性から、オフショアのデータセンターとして発展をみせています。インドのサービス産業は製造業(第二次産業)の成長がないまま発達しました。つまり、インドは大きく発展する寸前の状態にあり、ビジネスのすそ野も大きく広がっている、といえます。だからこそ、インターンシップの価値がある、といえるのです。

インドへのインターン、これだけのメリット

英語環境のなかで英語漬けになる。

欧米諸国に比べると、ハイレベルな英語力を求められないという事情があります。そのためインターンの受け入れ先が見つけやすいという利点も。とはいうものの、ビジネスシーンでは、英語コミュニケーションが基本です。業種によっては、「TOEIC700以上」が条件の企業もあります。

インドでは、英語が話せる=仕事ができる、というイメージがあり、ビジネスでは必須。ただし、インドの英語は米語ではありません。イギリス英語がもとになったインド英語です。インド英語には、イントネーション、発音の違いのほか、独特の言い回しがあります。たとえば、“Do one thing.”は、インド英語でしか使われない表現。「これをやって」といった意味合いで使われています。

最近ではアメリカ英語、イギリス英語の正しい発音、用法のコーチングスクールで学ぶ人が増え、極端なインド訛りは、依然ほどは感じられなくなったとか。英語の本は、インドで米語に翻訳、編集するというビジネスも増えているとのことです。ビジネス書は米語で書かれることが多いからです。

 

留学より費用が安い。

英語圏への留学は、年間の必要経費を考えるとかなり高額。英語の勉強、ビジネス現場の体験という点から見れば、インターンの方が得策です。

 

成長中の国と企業について知ることができる。

日々、その中に身を置いているので、インドと世界について知る機会が多くなります。インドの新聞、雑誌にも目を通すでしょうし、ビジネスの会話からどんなレベルでディスカッションされているのかなどを身近に感じることができます。

 

日系企業でのインターンも可能。

日系企業の場合、インターンであることを意識して、育成、経験、フィードバックといったことを考慮してくれることが多いようです。また、どの企業も慢性的な人材不足のため、さまざまな仕事を体験することが可能。日系企業では、住居、食費などに関して支援がある場合もあります。

 

さまざまな知り合いができる。

インド人はもちろん、ヨーロピアンや米国人などと知り合いになるチャンスが増えます。

 

インドでのインターンには、こういったメリットがあります。いっぽうで、デメリットではありませんが、ハードルといったものも存在します。そのハードルとはどのようなものでしょうか。

インドでのインターン生活で覚悟したいこと

 

比較的長期のインターン期間。

インターンの期間はさまざまです。1か月程度から最低6か月という企業も。英語が話せるだけでなく、書けることもポイントです。有給のインターンの場合、住居を無料提供してくれる企業や、家賃程度の報酬が出るところもあるようです。

 

専門知識を求められることも。

インド企業の場合、仕事上ではフィードバックや経験させてあげようといった気遣いはあまりありません。その企業にもよりますが、インターンといえども専門知識を求められることがあります。場合によっては日本でのインターン経験などがあったほうが、よりスムーズにビジネス環境に慣れるかもしれません。

 

このような場合もあるので、慎重に検討したほうがよいでしょう。

インドでインターンということだけでなく、インドでの生活という面でも、じつはさまざまな“我慢”を強いられる恐れがあります。

たとえば、物乞いや盗難などの被害。インドの貧困率は7割といわれ(JICA)、都市部と農村部では貧富の差が激しいため、治安面での注意が必要でしょう。

また、衛生状態、厳しい気候もあなどれません。インターン先のことだけでなく、生活面での注意すべき点もしっかり確認するようにしましょう。

 

魅力たっぷりのインドですが、しっかり下調べを

国際的に成長市場として注目されているインド。その進展ぶりは、まさに成長期にある将来の大国を予感させるものといえるでしょう。ビジネス環境もサービス業を中心に成長しており、今後ますます新しい業態が生まれ、インターン受け入れ企業も増えるはずです。

 

英語が公用語となっているため、ビジネス現場では英語が中心。英語力を磨きたいという人にはおすすめです。英語に関しては自分の実力を確認し、ブラッシュアップしておきましょう。

しかし、注意しなければならないのは、インターン受け入れ先のインターンに対する考え方です。日本とは違って、育成、経験、フィードバックといった意識が低いため、受け身の姿勢だと仕事を覚えられないでしょう。積極性が求められるだけでなく、専門的な見解を求められる場合もあるため、それを表現するための知識、英語力が必要です。

 

そして、最後に注意したいのが生活面。衛生環境、安全性、厳しい気候などもしっかり確認するようにしましょう。