1dayインターンシップの内容とは?服装やお礼状は必要なのか?
- アドバイス
一口にインターンシップと言っても、様々なタイプが存在し、選ぶのも容易ではありません。中でも1dayインターンシップは企業側から見ても参入障壁が低いため、その数は加速度的に増えています。1dayインターンシップに唯一共通して言えることは、業界研究・企業研究入門編として構成されていることです。1dayインターンシップのメリットやデメリット、選び方および活用方法をご紹介します。
目次
1.1dayインターンシップの内容
2.1dayインターンシップの企業の開催理由、目的
3.1dayインターンシップは、本選考へ影響する?
4.1dayインターンシップの服装やお礼状
目的にあった良い経験を積みましょう
1.1dayインターンシップの内容
■1dayインターンシップと中長期インターンシップとの比較
まずは中長期のインターンシップと1dayインターンシップでは何が違うのか、大まかな特徴を押さえておきましょう。インターンシップを期間によって比較した表を表1に示しておきます。まず、インターンシップに参加して得られるメリットとして、①選考経験、②スキルの取得、③業界理解、④本選考へのインセンティブが考えられます。①選考経験は、本選考が始まる前にES(エントリーシート)、SPI(テスト)、面接、GD(グループディスカッション)などを経験できるメリットです。長期では企業側もコストを掛けるため必ず選考が行われます。一方、中期、1dayと期間が短くなるにつれて、選考を行う回数や確率は小さくなります。②スキルの取得は、技術や能力を身に着けるためには、当然ある程度の時間が必要になるため、1dayではほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。③業界理解については、タイプにもよりますが1dayインターンシップでも十分に深めることができると思っています。調べるだけでなく実際に足を運ぶことは大切です。④本選考へのインセンティブとは、インターンからそのまま内定が出たり、本選考の一次試験スキップなどの有利が働くメリットです。人事も当然長い期間見る方が評価しやすいため、長期ほど期待できます。これは選考の有無とも関係してきます。選考がない場合は、インセンティブはあまり期待できないでしょう。最後にデメリットとして、リスクを挙げました。これは、意義ある経験ができなかった場合に失う時間の大きさや能力不足で本選考に悪影響が出る可能性の大きさです。長期の場合は慎重に選定し、参加する必要があります。一方で、1dayインターンシップは気軽に参加でき、たくさん数もこなせるといった特徴があります。
表1. 1dayと中長期インターンシップとの比較
1day |
中期(2~5日間) |
長期(1週間以上) |
|
選考有無・難易度 |
△ |
○ |
◎ |
スキルの取得 |
× |
△ |
◎ |
業界理解 |
○ |
○ |
○ |
本選考への影響 |
△ |
○ |
◎ |
リスク |
小 |
中 |
大 |
■1dayインターンシップの種類
1dayインターンシップに焦点を置いてみても、かなりの種類が存在します。丸一日、半日、数時間のものなど、長さも様々です。
1.講義・セミナ系
1dayインターンシップに一番多いと思われるタイプは、講義・セミナー系のものです。業界・企業・仕事についての講義を受け、その企業の事業内容を理解し、そこで働くことについて学ぶことができます。時間は短いものが多く、選考もないため、説明会感覚で参加できます。
2.見学・体験系
実際の職場を見学したり、業務の説明を受けたりすることができます。ちょっとしたワーク体験みたいなものも用意されていたりします。理系は工場や研究所などの施設見学もあるでしょう。数時間~1日のものまで、見るものによって様々だと思います。見学などは人気なため抽選となる場合が多いです。
3.プロジェクト・ワークショップ系
学生同士でチームを組み、その企業の事業にかかわる課題に取り組むことで、ワークを通じて仕事の流れをイメージすることができるというものです。これは通常1週間以下の中期のインターンに多いものですが、1dayでもあります。ただしワークの難易度や濃さは全然違うと思います。グループワーク中心なので就活仲間を作り易いです。
■1dayインターンシップの活用法
上記したように1dayインターンシップは、短い時間で行える講義・セミナー系や見学・体験系のものが多くなっています。どちらも業界研究・企業研究入門向けで、ざっくりと業界や企業のビジネスモデルや雰囲気を把握するのに適しています。そのため知らない業界を一日でざっと体験するのにはぴったりだと思います。様々な種類の企業を見ることは納得感のある就活にする上で、必要不可欠だと思います。興味のあまりなかった業界を見てみて、視野を広げてみることをおすすめします。興味が出てきたらもっと長いインターンにシフトしてもよいかもしれません。インターンを数種類用意している企業もめずらしくありません。
また特定の目的があれば、それを狙って1 dayインターンシップに応募するのもいいと思います。たとえば、選考を受けてみたい、○○を自分の目でみてみたいとか、ロジカルシンキングを学びたいからコンサルの1dayに行ってみようとか、プログラミングに触れてみたいからIT企業の1dayに行ってみようとか色々考えられます。自分がどんな経験をしたいのか把握すればより有意義な1dayインターンシップになるのではないでしょうか。
2.1dayインターンシップの企業の開催理由、目的
■多くの就活生に会おうことができるから
企業は、自分たちの会社を知ってもらいたいと考えいます。そのため、1dayインターンシップを広報活動の一環で活用します。1dayインターンシップの多くは、選考を設けていません。理由は、就活生に気軽に参加してもらいたいからです。
■準備の手間が少ないから
1ヶ月などの長期のインターンシップなどに比べて、準備に時間がかかりません。比較的手間をかけずに自分の会社を知ってもらえる機会となっています。
3.1dayインターンシップは、本選考へ影響する?
■1dayインターンシップで内定は出ないものと考えよう。
上述したように企業は、自分の会社を知ってもらう目的で開催している場合が多くなります。そのため、1dayインターンシップに参加したからといって内定を獲得できるという可能性は低いでしょう。
■特別選考枠の連絡がもらえる可能性はあり。
本選考を行う際に1dayインターンシップに参加してくれた人だけに優先的に送られる「特別選考枠」というもはあります。他の就活生より先に選考をうけることができます。
4.1dayインターンシップの服装やお礼状
■服装は、企業の指定通りに
1dayインターンシップの前に企業から案内メールが届きます。必ずチェックをし、指定通りの服装で行きましょう。
・服装自由の場合
服装自由の場合は、スーツが無難です。
・私服指定の場合
私服指定の場合は、私服でいきましょう。ただし、会社の雰囲気に合わせることに気をつけてください。ビジネスカジュアルが無難です。
・特に指定のない場合
特に指定のない場合は、スーツが無難です。
■1dayインターンシップにお礼状は必要?
不要でしょう。
1dayという短い期間であれば、メールでお礼を送るくらいがちょうど良いと思います。
目的にあった良い経験を積みましょう
就活できる期間は限られています。時間を有効に使わなければなりません。1dayインターンシップを活用して、効率よく幅広い経験を積みましょう。さらに自分はどういう経験をしたいのか、また必要としているのかを考えることも大切です。そして目的に合った1dayインターンシップを見つけ、利用してみましょう。たった1日頑張るか頑張らないかの差が、意外と将来大きく響いてくるかもしれません。