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【就活の軸】結婚・出産を考えて仕事を選ぶ時のポイントは?

就活生へのアドバイスAdvice

【就活の軸】結婚・出産を考えて仕事を選ぶ時のポイントは?

アドバイス

社会人になってから優先すべきは、仕事?結婚?と迷っている就活生もいるのではないでしょうか?
就活塾 キャリアアカデミーで毎年相談を受けるテーマの1つです。「働く上での軸」を考える場合、特に女性の就活生でよく聞く話は、「良い人と出会うために有名企業に入って、将来的には専業主婦になりたい」「やりがいのある仕事に憧れるけど、結婚・出産したら仕事は続けられるのか?」といったものです。
そこで今回は、「結婚」をする上で仕事を選ぶときに大切だと思う考えをお伝えしたいと思います。

目次

「最高の理想」より「最悪の事態」を考えておく
働く先輩のリアルな悩み
先がみえた人生で刺激がない
ベンチャー企業で楽しいけど、出産を考えると転職?
パートナーが転勤族でキャリアを諦めた
結婚の軸を決める
「結婚相手」だけが頼れる相手ではない

「最高の理想」より「最悪の事態」を考えておく

「どんな相手と結婚したい?」と聞かれれば、様々な理想や、自分にとって最高の相手を思い浮かべますよね。例えば、「イケメン・かわいい」「年収が高い」「優しくでお姫様扱いしてくれる」「包容力があって気遣いができる」などなど。自分の理想とする「最高の相手」と結婚できたらとっても幸せですよね。しかし、長い人生の中で、パートナーがいつも「最高」でいてくれるとは限りません。
「大企業の彼がいきなりベンチャーに転職をしたいと言い出した」「イケメンで優しいパートナーに実は浮気相手がいた」など、筆者は、パートナーが自分の理想とは違った方向に進んでしまい、落胆する友人をみてきました。理想の結婚相手が「理想」ではなくなってしまうというように、どんな「最悪な事態」がおこっても、自分で生きていく力が必要です。まずは、結婚相手頼みの生活を想像するのではなく、自分で自分を養うにはどうすべきかを考えて就職活動に取り組みましょう。

働く先輩のリアルな悩み

実際に就職をして、仕事をしている先輩のリアルな悩みをご紹介します。将来自分がぶちあたる壁になるかもしれませんので、参考にしてみてください。

先がみえた人生で刺激がない

大手メーカーのいわゆる「ホワイト企業」で働くAさんは、大手IT業界に務める彼と結婚しました。Aさんも彼も、忙しい時期は残業があるものの、基本的には定時あがりができる会社です。仕事が終わると、一緒に自炊をしたり、土日には都内で出かけたり、安定した生活が続きました。
「公私ともに忙しすぎるわけでもなく、これといった大きな問題はない。しかし、会社の仕事はルーティーンで、業務が細分化されているのでやりがいは特に感じていないな。プライベートでは結婚をして、マンションを買って、あとは残されたのは出産かな。将来的に子どもは欲しいと思うけど、今じゃない。なんとなく仕事も家庭も先がみえており、ワクワクしないんだよね。」と話すAさん。
人によっては贅沢な悩みのように聞こえるかもしれませんが、「先がみえた人生でワクワクしない」と感じることは結構つらいです。生活が安定していれば幸せかというと、そうとは限りません。

ベンチャー企業で楽しいけど、出産を考えると転職?

Bさんは、社会人4年目でベンチャーのIT会社に転職。会社の平均年齢が若く、やる気にあふれた人たちに囲まれて働ける環境で仕事にとてもやりがいを感じていました。そんな時、大学時代から付き合っていた彼氏からプロポーズをされ、結婚することに。将来について、パートナーと話し合う中で、彼はあと2年で子どもが欲しいと思っていることがわかりました。しかし、Bさんとしては、転職したばかりで仕事に打ち込みたいと思っていました。さらに今のベンチャー企業では産休を取った人がまだいないという状況。「子育てをするにはまた転職?」と悩んでしまったそう。
法的には、どの企業でも産休取得が義務づけられていますが、実際に「産休をとれる環境か」は別物ですよね。「子どもを生むのか。生む場合、いつ生むのか」は早めにパートナーと話し合っておけるといいですね。

夫の転勤でキャリアをあきらめた

新卒で入社した医療機器メーカーでパートナーと出会い、職場結婚をしたCさん。Cさんは、「医療機器メーカーは転勤が多いとわかっていたので、夫が四国に転勤することが決まった時は、共に四国に行き、自分は新しい仕事をみつけよう」と考えていました。しかし、四国での転職活動はかなり苦戦したそうです。そもそも応募できる企業が少なく、正社員では雇ってもらえなかったので、パートで仕事をはじめたそう。コロナ前ではリモートで働ける企業が少なかったこともあり、「バリバリ働きたい」という考えはありつつ、働ける環境がないことが悔しかったそうです。結婚をして互いに一緒にいる時間を優先させるとなると、どちらかがどちらかに合わせる必要がでてきます。

以上、働く先輩のリアルな悩みを紹介しました。

結婚の軸を決める

「バリバリ働くことに憧れるな、でも、早いうちに専業主婦になって時々パートで働く生活も悪くないな」というように、いろんな生き方があると迷ってしまいますよね。そこで、「就活の軸」のように、「結婚をする上で大切な軸」を洗い出しましょう。その際、デメリットも合わせて考えましょう。

例えば、以下の通りです。

【結婚の軸】
・パートナーの年収が高いこと
デメリット
:パートナーの残業が多く、一緒にいる時間が少ない
:パートナーの仕事にあわせて、転勤・赴任がある

・パートナーが家事・育児を積極的に行ってくれること
デメリット
:家庭の時間を優先する分、仕事の優先順位が下がり、出世が遅れる、 年収が下がる可能性がある

・互いのライフスタイルが似ており、プライベートを楽しめること
デメリット
:同じくらいの忙しさ=自分とパートナーが同等レベルの年収になる

・親や友人がいる「地元」で生活できること
デメリット
:条件にあうパートナー候補の数が少ない

・パートナーに頼りがいがあること
デメリット
:相手の意思が強く、時にはぶつかったり、相手の意見に合わせる必要がある

・パートナーが自分の意思を優先してくれる
デメリット
:「なんでもいいよ」と意思を優先してくれる分、時に頼りないと感じる

相手も人間ですから「完璧」な人はいません。自分の中で「優先度の高い軸」を持っておくと、将来のパートナー選び、そして結婚を見据えた仕事選びの判断材料となるでしょう。
すぐに軸がみつからなかった人は、これまでに付き合った恋人や、仲の良い友人を思い浮かべて、その人の「好きだったところ」「嫌だったところ」をあげてみることもおすすめです。

「結婚相手」だけが頼れる相手ではない

「子育てと真剣に向き合ってくれる人」「家事を進んでやってくれる人」「保険やNISAなどお金まわりをしっかり考えられる人」など、頼もしい相手がいいと思うでしょう。しかし、「2人で歩む人生だから2人でなんとかしなくては」と思う必要はありません。例えば、子育ては、自分もパートナーも初めての経験で正解がわからず、戸惑うことがあるでしょう。その場合は、パートナーにどうすべきかを問うのではなく、出産を経験している親やベビーシッターに頼るほうが安心です。共働きで家事の分担について喧嘩になるのであれば、家事代行サービスを利用することや、性能の良い家電を買うことで、互いの負担を減らすことができます。
夫婦どちらかが負担をする、どちらかに相談するのではなく、「誰か」に頼ることも時には大切です。「適切な相手」に頼ることができれば、結婚相手と良い関係が築けるでしょう。そして、社会人になってから「適切な相手に頼る」ことができるように、適当な経済力をつけること、そして、上司や同期など頼れる人を増やすことが大切です。
「適切な相手」に頼ることは、結婚に限らず、仕事や就活においても必要です。就活がうまくいかず悩んでいる時は、友達と愚痴を言い合うのではなく、知り合いの人事経験者や、企業で働いている先輩に相談することや、就活支援サービスを利用することも手です。
長い人生の中、誰だって自分ひとりで生きていくことはできません。時には誰かを頼り、時には誰かを手助けして、うまく周りと関わりながら人生を送れるといいですね。