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【理系就活生向け】推薦を使うメリットとデメリット

就活生へのアドバイスAdvice

【理系就活生向け】推薦を使うメリットとデメリット

アドバイス

就活の際、理工系の学生がとくに耳にする学校推薦。多くの就活生が利用しているシステムであり、興味のある人も多いと思うので、今回は理工系就活生がよく使う学校推薦について説明します。

 

 

■就活の学校推薦とは?

学校推薦とは「学校に割り当てられる企業からの応募枠」です。高校生が大学に入学する際に利用する、指定校推薦とほとんど同じような仕組みで、大学の共同研究や過去の実績をもとに企業が学校に推薦の枠を渡します。推薦応募の採用試験は一般応募より内容が簡略化され、合格しやすくなっており、推薦の枠は主に理工学部や工学部にあります。

◆メリット

合格率が高い

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企業によって合格率はまちまちですが、一般的に合格率は6割と言われています。選考回数が少ないということも内定を取りやすいことにつながってきます。自由応募(推薦のない一般的な応募)では「書類選考→(グループディスカッション)→一次面接→二次面接→三次面接」が基本的な選考の流れですが、学校推薦では「一次面接→二次面接」で終わることが多いのです。

また学校推薦だと、各選考の間の期間が短くて比較的早く、内々定が出るという報告もあります。自由応募だと一次面接が終わっても二次面接の通過状況を見て、一次面接の新たな通過者を出すことがあると言われていますが、学校推薦だとそのようなことがない (あるいは少ない)からです。

選考時期が早い

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選考の開始が自由応募より前であることが多いです。そのため、早めに内々定が出ると、就活を終えて、卒論や修論に向けて多くの時間を取ることが可能です。

 

◆デメリット

内々定が出たら辞退できない

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推薦状を出し選考を受け、内々定をもらったらその会社に入社することが必須です。理由は、研究室の教授や就職担当教員の推薦を受けているので、辞退することは翌年以降の研究室や大学の推薦枠に大きく響くと考えられるからです。このようなケースの辞退は就活生一人の問題でなく、後輩、先生など多くの人に迷惑をかけてしまいます。

また推薦状を出す前に部門面談をし、合格をもらうと最終面接(人事面接)の際に推薦状を出すケースがあります。総合電機メーカーを中心に採用しているジョブマッチング制度です。この制度の場合ですと、推薦状を出す前に選考を進めるため、選考の途中、つまり最終面接前までなら選考を辞退ことは理屈上、可能です。ただし、このことについて会社間によって認識の違いがあるので選考に望む前にリクルーターや人事担当の方に確認するべきです。推薦状を出すタイミングが違うにしろ、推薦状を提出した後は選考辞退や内々定辞退はできません。推薦状は第一志望の企業のみに提出することにつきます。

100%内々定というわけではない

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高校の指定校推薦では、ほぼ100%合格を出すと思いますが、就活における推薦は、企業によって異なり、100%内定を出す企業もあれば、4~5割程度しか内定を出さない企業もあります。ひと昔前の就活では推薦状を提出して選考を受けると絶対内々定がもらえるケースがあったみたいですが、近年は推薦状を提出しても面接で落ちることが多くあります。推薦状を提出して、ある企業の選考で落ちたから自由応募の企業に切り替えたということはよく聞く話です。

一方、ジョブマッチング制度(2016年度:日立製作所、パナソニック、東芝など)のように、部門面談の合格後、推薦状を提出する場合はほとんど内々定と言われています。推薦状を提出しても落ちるケースがあるため、近年は理系の就活生でも自由応募で多くの企業を受けているのでしょう。このような現実があるため、推薦状を提出して企業の選考を受けるときは保険となる自由応募の企業もよく見て選考を進めることが求められています。

推薦状を書いてもらえる業界は限られる

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推薦状の発行元は自分の研究室の教授や研究科の就職担当であるため、彼らに納得してもらえるようなところしか、推薦状を書いてもらえない可能性が非常に高いです。大学院で行ってきたこととは別の分野にチャレンジしたい、そのような時には研究分野と関連がないから先生に推薦状を書いてもらえないケースがあるみたいです。ここ最近の就職活動では、大学の学んできた学問関係なく、就職することが多い中、推薦状を書いてもらうにはこのような制約があるので非常に厳しいとおもうかもしれません。

■まとめ

学校推薦は学生にとって大きなメリットがあると同時に企業にも大きなメリットがあります。学校推薦経由の内々定だと、企業にとって内々定辞退がなく、企業の採用活動を安定させる側面があります。そのため、第一志望の企業を決めて大学に学校推薦があったら使うようにしたほうがいいです。「選考が楽だから」ということで学校推薦を使い、納得のいかない就活になってしまった人も多いです。学校推薦を使うべきか、よく考えて自分に合う選考を受けましょう。