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「会社四季報」の見方を解説!就職四季報や業界地図との違いも

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「会社四季報」の見方を解説!就職四季報や業界地図との違いも

アドバイス

「会社四季報って、なんか難しそう…」
「就活で使うときは何に注目すればいいんだろう?」

 

就活では企業研究が大事!という声を耳にし、書店で『会社四季報』を手に取ってみた学生さんも多いはず。

 

しかし辞書のような分厚さ、そして細かい文字がびっしりと書かれた紙面を目にして、もとにあった場所にそ~っと戻した人も多いかもしれません…。

 

しかし“読み方”さえ分かってしまえば、会社四季報は就活の心強い味方になってくれること間違いなし。企業研究を深く進めるため、そしてライバルに差をつけるためにも、会社四季報の読み方を早めに習得しておくことは大切です。

そこでこの記事では、会社四季報を就活で使う際に見るべきポイントを3つ紹介しつつ、就職四季報や業界地図との違いについても解説します。

 

就活を有利に進めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

 

目次

会社四季報とは?就職四季報や業界地図との違い

会社四季報

就職四季報

業界地図

 

会社四季報の読み方

チェックポイント1:自己資本比率

チェックポイント2:営業利益率

チェックポイント3:株主

 

まとめ

 

会社四季報とは?就職四季報や業界地図との違い

 

まずは、似たような名前で紛らわしい情報誌との違いから見ていきましょう。

 

 

業界地図と就職四季報を就活で活かす方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

買ったけど本棚に眠ってない!?『業界地図』『就職四季報』おススメ活用法!

 

会社四季報

 

出典:東洋経済STORE

 

会社四季報は、日本の上場企業のデータがまとめられている情報誌です。

 

上場企業とは、簡単に言うと「(株式の売買についての)“厳しい基準”をクリアした企業」のこと。社会的な信用度が高い会社や、経営基盤が強固な会社を指す際にも使われ、トヨタ、三菱UFJ、NTTドコモなど、誰もが知る大企業が名を連ねています。

 

会社四季報には、上場企業ごとに次のようなページが用意され、財務情報などのデータが詳細に記載されていることが特徴です。

 

※難しそうな言葉が並んでいて、読む気が一気に失せてしまうかもしれないので…、ここでは「ふーん、こんなページなんだ~」といったイメージでいればOKです

 

出典:東洋経済STORE「会社四季報とは?3分でわかる四季報」

 

会社四季報は、主に投資家が利用します。「どの会社に投資しようかな~」という判断材料としての使われ方がメインなんですね。

投資家は、この先の成長が期待できない企業にはまず投資しません。倒産したらお金が返ってこないリスクもあるので、今後も業績が安定しそうな投資先を常に探しています。

これって、就活の企業選びでも一緒ですよね。

 

「成長しそうな企業」や「安定した企業で働きたい」という就活生は多いかと思いますが、会社四季報を使うことで、就活生でも、まさにこのような企業を調べることができるのです。

 

会社四季報でチェックすべきポイントについては、この先の「会社四季報の読み方」で詳しくお伝えしています。こちらもぜひ確認してみてください。

 

就職四季報

 出典:Amazon

 

就職四季報は、企業選びに役立つデータが掲載されている情報誌です。

先ほど紹介した『会社四季報』は投資家向けの情報がメインですが、『就職四季報』はその名の通り「就活生が気になる情報」を中心に構成されています。

 

上記の他にも、採用プロセスや、入社者の配属先などを確認できるので企業研究にぴったり。

 

企業からお金をもらわずに発刊されていることもあり、“悪い情報”も遠慮なく載せられるため、かなりリアルな情報が手に入ることでも知られています。


 

出典:東洋経済新報社

 

業界地図

 

 

出典:Amazon

 

業界地図は、「食材」「メガバンク」「半導体」など、192*の業界・テーマごとの勢力図が一目で分かる情報誌です。

 

各業界の主要企業が一目で分かるので、興味がある業界の大企業を調べたい人や、売上高の順位を知りたい人におすすめ。

 

ページをぺらぺら眺めることで「こんな会社があるんだ」という新たな気付きにもつながるので、会社選びで悩んでいる人もぜひ手に取ってみましょう。

*2024年版の収録数

出典:東洋経済新報社

 

業界地図には、電子版(業界地図デジタル)も用意されています。

 

スマホで手軽に閲覧でき、「もうけの仕組み」や「40歳推計年収」などの気になる情報も簡単に確認できるので、業界研究や企業研究をサクサク進めたい人はぜひ利用してみてください。

 

業界地図デジタル

https://gyoukai.toyokeizai.net/

 

ここまで、会社四季報・就職四季報・業界地図の特徴をそれぞれお伝えしてきました。

 

違いを改めて整理すると、次の通りです。

 

会社四季報の読み方

 

ここからは、会社四季報の読み方をお伝えします。

 

基本的には投資家向けの情報誌のため、就活生向けの『就職四季報』や『業界地図』と比べると、内容としては難解…。とはいえ、見るべきポイントさえ知っておけば企業の「安定性」といった情報が手に入るので、使わない手はありません。

 

具体的には、次の3つに注目してみましょう。

 

 

チェックポイント1:自己資本比率

まずチェックしたいのが、自己資本比率です。

 

いきなり難しい言葉が出てきましたが、意味としてはシンプル。簡単にいうと「会社が返す必要のないお金(自己資本)が、会社の中にどれだけあるか?」が分かる指標ですね。

 

この指標を見ることで、会社としての健全性や、倒産のリスクを把握できます。

たとえば、アルバイトで稼いだお金が5,000円。お母さんから借りているお金が15,000円あった場合、これを全財産とすると、自己資本比率は25%(5,000円÷20,000円×100)です。

 

企業としては、もちろん借金が少ないほうが安心です。

 

そのため、自己資本比率が高い(=借金が少ない)企業は経営が健全とされ、一方で自己資本比率が低い(=借金が多い)企業は、経営の面でリスクがあると言えるのです。

 

一般には、自己資本比率が「30%」を下回ると経営悪化や倒産のリスクが高い、とされています。

 

ポイント2:営業利益率

 

次にチェックすべきは、営業利益率(売上高営業利益率)です。

 

営業利益率を見ることで、その会社の事業が好調か不調かを判断できます。

 

営業利益とは、「売上高」から、「売上を上げるために必要なコスト」を引いたあとの手残りのこと。

 

たとえば文化祭で綿あめのお店を出したとき、実際に売り上げたお金が「売上高」で、綿あめを作るときに必要だった「材料費」や「機材費」などがコストですね。

 

10,000円の売上があり、コストが3,000円かかったら、手残りは7,000円。このときの手残りが「営業利益」と呼ばれます。

 

そして営業利益率とは、売上高のうち、営業利益がどれくらいあるか?を示す割合のこと。10,000円の売上高のうち、手残りが7,000円あれば、営業利益率は「70%」です。

 

逆に、想像以上に材料費がかさみ、コストが15,000円かかってしまった場合は、営業利益率はマイナス50%となり、いわゆる「赤字」となります。

 

営業利益率が高いほど、企業の事業がうまくいっていることを意味します。

 

なお、売上高が高くても、コストが必要以上にかさんで「赤字」となっている企業は多いので、営業利益がマイナスになっていないか?も必ず確認しましょう。

 

ちなみに、先ほどの「70%」というのはまず見られない数字で、一般には「5~15%」の企業が優良企業とされています。

 

ポイント3:株主

 

3つめに注目したいのが「株主」の欄です。

 

株主とは、簡単に言うと「会社に出資した人」のこと。会社の経営にはお金がかかりますが、その経営資金を出してくれる(出資してくれる)存在が株主なんですね。

 

株主は、出資した金額に応じて「配当金」という利益をもらえたり、その会社の商品やサービスの優待を受けられたりすることも。

 

株主は、会社の経営に対して意見も言えます

 

基本的には株式を保有している割合が高い人の意見で会社は動くため、誰がその会社の株主を多く持っているかは「経営の安定性」を確認するうえで重要です。

 

その会社の社長や役員が20%ほどを持っていれば、一般的には「安定」といわれます。一方で、社外の人が30%以上を持っていると、その人の一存によって経営方針が左右されてしまうリスクも…。

 

安定企業に入社したい場合は、社長や役員の株式保有割合が高い企業を選ぶのが賢明ですね。

 

まとめ

この記事では「会社四季報」の見方をお伝えしました。

 

難しい言葉が並んでいるので、就活生はとっつきにくさを感じるかもしれませんが、まず見るべきポイントは3つだけ。

 

以下の項目をチェックすることで、その会社の安定性を確認できます。

 

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